日本の社会保障
例えば65歳を迎えると年金が、 失業すれば失業保険が、生活できない人には生活保護があります。 病気になると、健康保険から大部分の医療費が給付されるのも 社会保障制度の一環です。 日本の社会保障制度は特定の事情が生じて、生活に支障が出る。 または負担が大きいときに補完する役割を持っており 誰もが平等に給付を受けられる制度ではありません。 ベーシックインカムはこれらの事情は一切考慮されず 全ての人が平等に給付を受けられる制度になっています。 ベーシックインカムは、労働によって対価を得て生活するという これまでの生活スタイルを完全に転換するものです。 オランダは実験的に導入が決まっています。 ベーシックインカムは、少し聞いただけなら 所得の低い人や働けない人、もしくは働きたくない人にとって 夢のような話に感じるかもしれません。 ベーシックインカムは、労働による所得の有無を問いませんから 支給される最低限の生活保障よりも豊かな生活を送ろうと思えば 働くことに制限はありません。 逆に、支給額で生活ができるのなら、働く必要はなくなります。 これは労働意欲の問題、経済的な競争力の問題があると言われています。 働く人が減って労働力が失われることによる産業の衰退、 増税による物価上昇などで、ベーシックインカムが始まると、 経済競争力がなくなるという懸念があります。 しかし 労働力については、生活保障があることで、賃金が低くてもやりたい仕事を選び、 嫌な仕事は敬遠されて賃金の上昇を招くといった現象も起こるはずです。 「やる気にない人が生活保護で得をする」 「高齢者は年金貰って仕事をしない方が得」 「主婦はあまり働きすぎると損」 はなくなります。 年金の破綻や生活保護のほうが働くよりも高収入など 日本の社会保障制度はひずみが大きく、どこかの時点で変革をしなくては 少子高齢化・人口減少に耐えられません。 「ベーシックインカム」がいいかどうかは別として 現状維持では続かないのが明らかな以上 オランダの実験結果しだいでは日本も検討する時代が来ると思います。]]>
投稿者プロフィール
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2001年 持続可能な循環型建築社会の創造を目指し古材FC事業を立ち上げ全国展開を開始する。
古材の利活用から古民家を地域の宝と捉え古民家の利活用をおこなうための事業として古民家ネットワークを創設。
「古民家鑑定士」「伝統再築士」を始めとする資格を創設し全国各地で古民家を取り扱う人材育成に力を入れ、古民家鑑定士は全国に1万人を超す。
現在は、古民家の安心と安全を担保するために基準を創り、ソフト面とハード面を兼ね備え全国各地で講演活動を実施している。
また本年、「内閣官房歴史的資源を活用した観光のまちづくり専門家会議専門員」として全国各地の地方自治体のコンサルティング活動も行う。
古民家ツーリズム推進協議会事務局長として、全国で古民家ツーリズムの推進もおこなっている。
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