木造住宅の強さ
高層マンションやアパートなどの集合住宅を除けば、
日本で建っている住宅のほとんどが木造です。
なんとなく木よりも、鉄やコンクリートの方が、
強くて丈夫だと思っている人も多いのではないでしょうか。
でも、ほうとうは木はとても強く、建築には最適の材料です。
そのことは、なによりも歴史を見ればわかります。
鉄筋コンクリートの建物はおよそ130年前に初めて建てられ現存していません。
鉄構造の橋も、初めてイギリスで建造されたのは230年前です。
それに比べて世界最古の木造建築物は、
1400年前に建てられ、世界遺産になっている法隆寺です。
その上、昭和の高度成長期に工事されたコンクリートや鉄でできた、
トンネルや橋梁などの社会インフラは、
半世紀ほどで大規模な改修工事を必要としています。
また、比重に対する強度である比強度をみても、じつは木造の方が鉄よりも強いのです。
人類が生み出した科学の知恵は、
自然が創造した樹木の生存戦略には、未だに追いつけないということでしょうか。
それほど、木材は強くて理想的な建材なのです。
(おうちの話より)
投稿者プロフィール
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2001年 持続可能な循環型建築社会の創造を目指し古材FC事業を立ち上げ全国展開を開始する。
古材の利活用から古民家を地域の宝と捉え古民家の利活用をおこなうための事業として古民家ネットワークを創設。
「古民家鑑定士」「伝統再築士」を始めとする資格を創設し全国各地で古民家を取り扱う人材育成に力を入れ、古民家鑑定士は全国に1万人を超す。
現在は、古民家の安心と安全を担保するために基準を創り、ソフト面とハード面を兼ね備え全国各地で講演活動を実施している。
また本年、「内閣官房歴史的資源を活用した観光のまちづくり専門家会議専門員」として全国各地の地方自治体のコンサルティング活動も行う。
古民家ツーリズム推進協議会事務局長として、全国で古民家ツーリズムの推進もおこなっている。
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