木の恩恵

建築での利用の観点から見てみます。 ・腐りやすい ・燃えやすい ・大きな材料が手に入れにくい ・材質がバラバラしている。 などなど。 意外と数多くの短所が見受けられます。 この短所を 職人さん達に解決してもらうことはできるでしょうか。 ・腐りやすい → 柱を見せる真壁構造にしてみたり、換気通風をよくする。 ・燃えやすい → 木は着火するまでに時間がかかります。 また、全部燃え切るまでも時間がかかります。 燃えても有害物質は発生しませんので、 逃げることができます。 ・大きな材料が手に入れにくい → 大工職人さんの継手・仕口の技術でカバーします。 ・材質がバラバラしている。 → 適材適所を見極め、 ここしか無い!場所へ材の一部として使われます。 と言うように 短所をカバーすることで 長所に生まれ変わることもあります。 日本人は長い間 木に触れて、木からの恩恵をたくさん受けてきました。 もしかして木が好きなDNAがあるのかもしれませんね。 木の持つ優しい風合いや経年劣化で味わいが出てくる様は いつまでたっても生きているを感じさせてくれます。 そんな大好きな木に携わる生活ができることに感謝ですね]]>

投稿者プロフィール

井上幸一
井上幸一
2001年 持続可能な循環型建築社会の創造を目指し古材FC事業を立ち上げ全国展開を開始する。
古材の利活用から古民家を地域の宝と捉え古民家の利活用をおこなうための事業として古民家ネットワークを創設。
「古民家鑑定士」「伝統再築士」を始めとする資格を創設し全国各地で古民家を取り扱う人材育成に力を入れ、古民家鑑定士は全国に1万人を超す。

現在は、古民家の安心と安全を担保するために基準を創り、ソフト面とハード面を兼ね備え全国各地で講演活動を実施している。

また本年、「内閣官房歴史的資源を活用した観光のまちづくり専門家会議専門員」として全国各地の地方自治体のコンサルティング活動も行う。

古民家ツーリズム推進協議会事務局長として、全国で古民家ツーリズムの推進もおこなっている。
category:木材  |    |  2017.10.22

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