木の本当の強さ

森林林業学習館からの抜粋です
千葉県浦安市にて8年間、
4種類の木材を野ざらしにした結果です。
左から、
静岡県産のヒノキ、
宮崎県産のスギ、
カナダ産のベイツガ、
フィンランド産のホワイトウッドです。
いずれも建築資材としてよく使われる木材です。
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野ざらし4年後の結果です。
ホワイトウッドはすでに崩壊してしまいました。
ホワイトウッドは、
2年半後にはキノコが生えていたとのことです。
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同じ木材でも樹種により
耐久性に大きな差があることがわかります。
日本は降水量が多く、夏には蒸し暑く、
冬には寒い時期が続きます。
逆に春や秋は爽やかな 季節です。
そのような日本の気候風土で、
木造建築を行う場合、その建築資材の選択は大切です。
つまり、日本で育ち、日本の気候風土にあった樹種
(ヒノキ、 スギなどの国産材)
の選択が適していることが、この実験からわかります。

投稿者プロフィール

井上幸一
井上幸一
2001年 持続可能な循環型建築社会の創造を目指し古材FC事業を立ち上げ全国展開を開始する。
古材の利活用から古民家を地域の宝と捉え古民家の利活用をおこなうための事業として古民家ネットワークを創設。
「古民家鑑定士」「伝統再築士」を始めとする資格を創設し全国各地で古民家を取り扱う人材育成に力を入れ、古民家鑑定士は全国に1万人を超す。

現在は、古民家の安心と安全を担保するために基準を創り、ソフト面とハード面を兼ね備え全国各地で講演活動を実施している。

また本年、「内閣官房歴史的資源を活用した観光のまちづくり専門家会議専門員」として全国各地の地方自治体のコンサルティング活動も行う。

古民家ツーリズム推進協議会事務局長として、全国で古民家ツーリズムの推進もおこなっている。
category:古民家  |    |  2016.04.29

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