本当のコトを伝える

熊本地震発生を受け、
応急危険度判定士として現地で被災した建築物の調査に当たった
静岡県が被害状況を報告しています。

「損壊した建物の多くは旧耐震基準だった耐震化が住民の命を守ることを再認識した」

と説明して新耐震基準に沿った建物の補強や建て替えの必要性を訴えています。
但し、新しい建物にも倒壊は見られたそうです。

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多くは・・・とか、但し・・・とか、正確でない情報が実しやかに広まります。

私は経験から消費者視点でシンプルに以下のように考えます(建築は素人ですが)

・戦後建てられた木造住宅で新耐震基準を満たしていないと弱い
・定期的なメンテナンスをしていない建物は弱い
・バランスの悪い建物は弱い
・1Fに柱が少ない建物は弱い
・伝統工法に在来工法でリフォームした建物は弱い

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対策として

・在来工法は「新耐震基準」に基づき確認する
・伝統工法は「再築基準」に基づき確認する
・年に一度の床下診断を実施する

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これで木造住宅は安全になります。

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投稿者プロフィール

井上幸一
井上幸一
2001年 持続可能な循環型建築社会の創造を目指し古材FC事業を立ち上げ全国展開を開始する。
古材の利活用から古民家を地域の宝と捉え古民家の利活用をおこなうための事業として古民家ネットワークを創設。
「古民家鑑定士」「伝統再築士」を始めとする資格を創設し全国各地で古民家を取り扱う人材育成に力を入れ、古民家鑑定士は全国に1万人を超す。

現在は、古民家の安心と安全を担保するために基準を創り、ソフト面とハード面を兼ね備え全国各地で講演活動を実施している。

また本年、「内閣官房歴史的資源を活用した観光のまちづくり専門家会議専門員」として全国各地の地方自治体のコンサルティング活動も行う。

古民家ツーリズム推進協議会事務局長として、全国で古民家ツーリズムの推進もおこなっている。
category:古民家  |    |  2016.04.24

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