「天然乾燥」と「人工乾燥」の種類があります。
「天然乾燥」は
屋外で自然の状態で乾燥させたり、半加工品を屋内で徐々に乾燥させる方法で、
「人工乾燥」は
乾燥室内での機械、装置による強制的な乾燥です。
昨今の住宅は高気密・高断熱化されるケースが多いため
「天然乾燥材」では気密性が損なわれる場合が出てきています。
また
工期短縮や乾燥コスト削減等により「人工乾燥」が主流です。
「天然乾燥」の短所をあげると
・ 乾燥にとても時間がかかる。
・ 調湿に伴う寸法の増減が大きく、寸法安定性が低い。
長所をあげると
・ 乾燥コストはかからない。
・ 色艶や香りを損なうことがない。
一方「人工乾燥」の長所をあげると
・ 到達含水率を設定することができ寸法安定性が高い。
・ 短時間で大量に乾燥材を作ることができる。
短所をあげると
・ 設備・燃料コストが掛かる
・ 色艶や香りが損なわれる。
・ 長期対応住宅にはその素材の劣化がみられ不向きである。
それぞれの長所・短所を考えて「企業理念にあった木材乾燥」を選択すべきです。
もちろん「国産木材」「外国産木材」の違いもあります。
「機械加工」「手刻み加工」の違いもあります。
私は【古民家】(伝統工法住宅)の再生の市場創造から
「古民家の建て替え」でその「伝統資財(古材など)」を活用して
「国産木材」×「天然乾燥材」×「手刻み加工」
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投稿者プロフィール
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井上幸一
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2001年 持続可能な循環型建築社会の創造を目指し古材FC事業を立ち上げ全国展開を開始する。
古材の利活用から古民家を地域の宝と捉え古民家の利活用をおこなうための事業として古民家ネットワークを創設。
「古民家鑑定士」「伝統再築士」を始めとする資格を創設し全国各地で古民家を取り扱う人材育成に力を入れ、古民家鑑定士は全国に1万人を超す。
現在は、古民家の安心と安全を担保するために基準を創り、ソフト面とハード面を兼ね備え全国各地で講演活動を実施している。
また本年、「内閣官房歴史的資源を活用した観光のまちづくり専門家会議専門員」として全国各地の地方自治体のコンサルティング活動も行う。
古民家ツーリズム推進協議会事務局長として、全国で古民家ツーリズムの推進もおこなっている。
category:
建築知識,
文化・伝統 | | 2018.03.31