エンゲル計数

「エンゲル係数」(家計の消費支出に占める食費の割合)が上昇しています。

日本のエンゲル係数は、
1960年代前半は40%近かったですが時代と共に低下が続き、
95年頃からはおおむね23%台で推移していました。

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しかし2005年頃から上昇基調に転じ、
14年に24%を超え、15年には25%を突破し、25・01%となったのでsy。
経済成長、生活水準の向上で数値は小さくなるとされ戦後低下してきたのに
今、世に中で何がおこっているのか?
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小学生の子が2人で共働き
仕事で帰宅が遅くなると街の総菜店で買ったり宅配の冷凍食品を使ったり。
「割高だが、調理に時間がかからない。家族で食事を楽しむ時間を持ちたい」と妻。
休日はほとんど外食になります
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共働きが増え、半調理品や外食の利用が増えたのだそうです。
14年は専業主婦世帯が約720万世帯、共働きは約1077万世帯になりました。

また
食事の意味が、空腹を満たすものから、楽しむものへと変わり、
お金をかけても質のいいものを求める人も多くなったのです。

そして
高齢者世帯の増加も一因で
おしゃれや趣味への支出が減る一方、食事は欠かせない・・・
弁当や総菜の利用も増えます。

所得が伸び悩む中、消費増税などで食品価格が上がり、係数も上昇します。
基本給が上がらないので苦しくても食費は削れません。

そしてこれから
食料輸入の多い日本では価格の上昇も影響します。
昨年は、家庭用小麦粉やパスタ、食パンなどが値上げされました

エンゲル係数の上昇は、経済的に苦しいこととされていました。
しかし共働き世帯や食を楽しむ人の増加など一概にそうとも言えないようです。

投稿者プロフィール

井上幸一
井上幸一
2001年 持続可能な循環型建築社会の創造を目指し古材FC事業を立ち上げ全国展開を開始する。
古材の利活用から古民家を地域の宝と捉え古民家の利活用をおこなうための事業として古民家ネットワークを創設。
「古民家鑑定士」「伝統再築士」を始めとする資格を創設し全国各地で古民家を取り扱う人材育成に力を入れ、古民家鑑定士は全国に1万人を超す。

現在は、古民家の安心と安全を担保するために基準を創り、ソフト面とハード面を兼ね備え全国各地で講演活動を実施している。

また本年、「内閣官房歴史的資源を活用した観光のまちづくり専門家会議専門員」として全国各地の地方自治体のコンサルティング活動も行う。

古民家ツーリズム推進協議会事務局長として、全国で古民家ツーリズムの推進もおこなっている。
category:古民家  |    |  2016.04.14

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