人生100年時代

「 高齢者の日常生活に関する意識調査」から
高齢層が何歳ぐらいまで収入を伴う仕事をしたいと考えているか?
「働ける限り」との回答が男女とも3割近い結果でした。
農林漁業や自営業など、個人の力量・状況で仕事を判断できる職種で
「働ける限り」の回答が多いようです。
中小零細企業の社長は定年制が無いことから
特に「働ける限り」の回答が多く「75歳までは働きたい」との結果でした。
高齢者の体力・運動能力はこの10年強で約5歳若返っています。
今の70歳前半の高齢者の運動能力は14年前の60代後半と同じだそうです。
「高年齢者雇用安定法」から60~64歳の男性就業率は
2002年においては64%でしたが2017年は79%となっています。


65歳定年企業は16.1%
66歳以上働ける制度のある企業は27.6%もあります。
さらに70歳以上働ける制度のある企業割合は25.8%
特に中小零細企業では高齢者を積極的に雇用しています。
雇用延長と年金をセットで考えとわかりやくなります。
夫婦2人世帯の場合
70歳まで厚生年金被保険者として働き
年金の受け取りも70歳まで遅らせると月33万1000円となり
60歳で仕事を辞めて65歳から受け取ると月21万8000円です。
月額で10万円も増えるなら
70歳まで働いて年金受け取りも5年遅らせたほうがいい・・・になります。
(厚生年金に加入し夫婦で妻は専業主婦の場合で自営業者は当てはまりません)
日本の人口構造を考えると「生産年齢人口」は減るので
経済を維持させるためには高齢者も仕事をして
生産性向上を考えていかねばなりません。
社会保障費からみると
現役世代にしわ寄せがいくのも問題だと思います。
「人生100年時代を見据えて」
働き方もそれぞれ考え計画していくことが大事ですね

投稿者プロフィール

井上幸一
井上幸一
2001年 持続可能な循環型建築社会の創造を目指し古材FC事業を立ち上げ全国展開を開始する。
古材の利活用から古民家を地域の宝と捉え古民家の利活用をおこなうための事業として古民家ネットワークを創設。
「古民家鑑定士」「伝統再築士」を始めとする資格を創設し全国各地で古民家を取り扱う人材育成に力を入れ、古民家鑑定士は全国に1万人を超す。

現在は、古民家の安心と安全を担保するために基準を創り、ソフト面とハード面を兼ね備え全国各地で講演活動を実施している。

また本年、「内閣官房歴史的資源を活用した観光のまちづくり専門家会議専門員」として全国各地の地方自治体のコンサルティング活動も行う。

古民家ツーリズム推進協議会事務局長として、全国で古民家ツーリズムの推進もおこなっている。
category:暮らしの知恵  |    |  2019.09.01

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