「予防焦点」と「促進焦点」

新型コロナ問題

今朝は大阪なのですが
大阪と兵庫は「往来自粛勧告」が出ています。
旅行やショッピングなども自粛モードーで
この3連休は
「楽しめない空気」大きくなっています。

人が目標達成をする動機の焦点は
ポジティブな結果に向かって進むときで
失敗を回避しようと考える「予防焦点」と
理想形に近付こうとする「促進焦点」の2つの焦点があります。

この考え方は、
私たちの購買行動、すなわち日々の買い物にも当てはまります。

例えば、自動車を購入する場合
燃費や安全性能を重視するのは「予防焦点」
見た目のデザインやインテリアの素材などを重視するのは「促進焦点」です。
この2つの焦点に強さには個人差があり、
傾向として、どんな商品も慎重に選ぶ「予防焦点」強めの人と
どんな商品も理想を求める「促進焦点」が強めな人がいるそうです。

皆さんは、どちらの方が強いですか?

人は、新型コロナの感染が広がり
日用品が棚から消えたり、自粛ばかりの情報に触れ続けていると
どうしても自分の中の「予防焦点」が強くなってきます。
「予防焦点」が高まった人は
楽しみや満足を満たす「促進焦点」の情報に対してなんとなく違和感を感じ
FBなどもシェアするのをためらってしまいます。

「楽しめない空気」になるのは
日々の情報の影響で、自分の中の「予防焦点」が高まりすぎているのです。

不安が募るような情報を取りすぎない・・・。
意識的に
1年後・5年後・10年後の未来などを考える時間を増やします。
自分の中の「促進焦点」を育てる時間を確保することで
前向きな意識や行動を作ることができます。
情報を意識的にコントロールすることが大事です。

いつまでも「予防焦点」の世の中が続く訳ではありません。
いつかこの事態が収束した暁には
抑制されていた「促進焦点」が溢れる時がきます。

3連休・・・もちろんこれから
「予防視点」も大切にしながら「促進視点」を意識的に持ちたいと思っています。

投稿者プロフィール

井上幸一
井上幸一
2001年 持続可能な循環型建築社会の創造を目指し古材FC事業を立ち上げ全国展開を開始する。
古材の利活用から古民家を地域の宝と捉え古民家の利活用をおこなうための事業として古民家ネットワークを創設。
「古民家鑑定士」「伝統再築士」を始めとする資格を創設し全国各地で古民家を取り扱う人材育成に力を入れ、古民家鑑定士は全国に1万人を超す。

現在は、古民家の安心と安全を担保するために基準を創り、ソフト面とハード面を兼ね備え全国各地で講演活動を実施している。

また本年、「内閣官房歴史的資源を活用した観光のまちづくり専門家会議専門員」として全国各地の地方自治体のコンサルティング活動も行う。

古民家ツーリズム推進協議会事務局長として、全国で古民家ツーリズムの推進もおこなっている。
category:暮らしの知恵  |    |  2020.03.21

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