餅まき

よく、お祭りごとなどでみることがある「餅まき」ですが家を建てる時に以前は餅まきが行われていました。

今は見かけることは稀ですが、江戸時代に庶民に広まったとされます。もともとは大工の棟梁が行なってましたが災いを払う為に行われた神事とされていたようです。

地域によって多少の違いはあると思いますが、紅白の餅を上棟を終えたあと屋根の上からまきます。ご縁がありますようにと5円玉に赤い紐を通して餅と一緒に巻いたり、思考を凝らして紙に品物の名前を書いて拾った人が引換に品物と交換したりと地域のみんなと和気藹々と行われてました。

拾ったお餅は縁起上焼き餅としてはいけません。必ず餅まきはしないといけないものではありませんが、一生に一度家を建てるのは1代イベントです。思い出になる為にも簡単でもいいので行うのが良いと思います。

投稿者プロフィール

井上 静夫
井上建築 代表
一般社団法人福岡県古民家再生協会 代表
資格: 二級建築士、危険度判定士、伝統資財施工士、古民家鑑定士1級
経歴: 小・中学校卒業後、大工修行に入り6年後独立する
座右の銘: 継続は力なり
尊敬する人: 宮大工の西岡常一棟梁
尊敬する理由: 大工としての心意気が好きだから
特技: 剣道
category:建築知識,文化・伝統,暮らしの知恵  |    |  2020.03.27

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