木材の価格

価格があまり上がらないことで
「物価の優等生」と言われてきた卵が、値上がりしています。
昨年は最近10年では最高値、約30年間でも2番目の高値だったそうです。

理由は「鶏のえさ代の高騰」だそうです。
「卵はスーパー商品価格のバロメーター」と言われます。
値上げすると野菜や果物まで高いと思われるのだそうです。
食料品全体の価格は約45年前の約3・2倍ですが
卵は約1・5倍くらいなんだそうです。

それより「価格が上がらない商品」・・・木材です。

杉の木材価格は
末口21cm程度の原木価格は8000円/m2~12000円/m2程度
こんなに価格に幅があるの?とお思いでしょうが
3mの柱にする木材では800円/本~1200円/です。

戸建の家1件に100本程度使いますからその原木価格は
8万円~12万円程度、
すなわち1000万円の家でも1%程度の割合しかありません。

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この木材価格バカ安の原因は
「輸入木材との価格での戦いをするから」です。
日本の木材価格を上げなくては「日本の林業」が壊れてしまいます。

そもそも「外国の木材と日本の木材」は品質が違うのです。
それを証明するには

1、古材の買取保証を拡大させて付加価値をつける

2、消費者へ「日本の林業を守る意義」をしっかり植え付ける

の2つしかないと考えています。

「国に頼る」には間違いで、アメリカからの圧力やTPPがあります。
また「補助金・助成金頼り」ではその業界の力が衰退してしまいます。
私たち自身が
「未来の子ども達の為に持続可能な循環型建築社会の市場を創る」
これしか道はない・・・と思います

投稿者プロフィール

井上幸一
井上幸一
2001年 持続可能な循環型建築社会の創造を目指し古材FC事業を立ち上げ全国展開を開始する。
古材の利活用から古民家を地域の宝と捉え古民家の利活用をおこなうための事業として古民家ネットワークを創設。
「古民家鑑定士」「伝統再築士」を始めとする資格を創設し全国各地で古民家を取り扱う人材育成に力を入れ、古民家鑑定士は全国に1万人を超す。

現在は、古民家の安心と安全を担保するために基準を創り、ソフト面とハード面を兼ね備え全国各地で講演活動を実施している。

また本年、「内閣官房歴史的資源を活用した観光のまちづくり専門家会議専門員」として全国各地の地方自治体のコンサルティング活動も行う。

古民家ツーリズム推進協議会事務局長として、全国で古民家ツーリズムの推進もおこなっている。
category:木材  |    |  2016.05.15

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