~住教育で地域・家族の結びつきを~
平成29年2月17日宮城会場 住教育セミナー講演録 講師 ジブンハウス 内堀孝史氏 会場 駅前のぞみハウス 参加人数 12名
今は全国各地を講演・セミナーで飛び回っていますが、 2011年の3.11あの震災後すぐに「建築業」として 宮城県石巻市に移住しました。 そこでの活動で住宅建設も大事でしたが、 「もっと大切なこと」を残してきたつもりです。
私は復興には「家族の結びつきが重要」 そして「地域結びつきが重要」だと考えています。
「住教育」とは家を学ぶだけではなく 家族・地域の結びつきを考えることだと考えています。 そんな中で「住宅づくり」には「防犯」という考え方が大事になってきています。 個々の住宅で守る意識も大切ですが地域で守る意識が必要です。 個々の住宅で考えた場合には、庭も家の周りも美しくすることが、 防犯上も安全であり、結果家族の幸せにつながります。 地域全体も美しくなり、安全で安心な地域となります。
住宅を「物件」としてではなく「住環境」として考えてみてください。
私が震災後にあの悲惨な状況を目の当たりにして、 不幸にも被災された方に残ったものは「思い出」だったんだと思います。 住宅とは「家族の思い出」を残すところだと思います。
健康こそが幸せ、健康的に快適に過ごせる住宅の「暮らし方」を学ぶこと。 住教育は「家」だけのことでなく「住まい方・住環境」を幅広く学ぶことです。
家づくりに「少し無理して外にお金を掛ける」をしてみてください。 きっと地域がよくなり、家庭もよくなります。
最後に防犯のコツをひとつ。お子さんが家に戻って 「誰もいなかった」ときにこそ「ただいま!」と大きな声で家に入ることを お子さんに癖付けてください。 そんなちょっとしたことで「安全と安心」は手に入れることが可能です。
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投稿者プロフィール
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2001年 持続可能な循環型建築社会の創造を目指し古材FC事業を立ち上げ全国展開を開始する。
古材の利活用から古民家を地域の宝と捉え古民家の利活用をおこなうための事業として古民家ネットワークを創設。
「古民家鑑定士」「伝統再築士」を始めとする資格を創設し全国各地で古民家を取り扱う人材育成に力を入れ、古民家鑑定士は全国に1万人を超す。
現在は、古民家の安心と安全を担保するために基準を創り、ソフト面とハード面を兼ね備え全国各地で講演活動を実施している。
また本年、「内閣官房歴史的資源を活用した観光のまちづくり専門家会議専門員」として全国各地の地方自治体のコンサルティング活動も行う。
古民家ツーリズム推進協議会事務局長として、全国で古民家ツーリズムの推進もおこなっている。
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