「パリ協定」から考える

世界の温暖化ガスの二大排出国である米国と中国

温暖化対策「パリ協定」の同時批准します。

政権のレガシーとして同協定の年内発効を急ぐオバマ米大統領と

米中協力という成果を得たい習近平国家主席の思惑です。

米中だけで世界の温暖化ガス排出量の約4割を占めます。

パリ協定は批准国の排出量が

全体の55%となることを発効の条件としているので

パリ協定発効が見えてきました。

これで日本も早期批准をめざすことになります。

温室効果ガス(※)の削減に取り組むことになります。

(※)炭素・窒素などを言う

「環境問題」

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私は「古材活用で環境問題に貢献する」ことを推進しています。

これから「空き家」が問題になりそれは

「活用」か「解体※」になります。

(※)この解体は空き地を増やし不動産価格の下げをもたらし

   より地域格差をもたらす可能性を感じます。

「活用」と共に「解体で循環型資財の再活用」は環境の視点から重要です。

日本は「リサイクル法」があります。

3R(リユース・リサイクル・リデュース)と言われましが

実際は「リサイクル(資源の形を変えての活用)」が中心で

それは「日本の法律的には正しい」のですが

世界の常識からは掛け離れています。

一番いいのは「リユース(再利用)」であることは明らかです。

樹は「光合成」をしてCO2(二酸化炭素)を削減し、O2(酸素)を排出します。

環境にいいコトです。しかし「光合成」は若い時に活発ですから

特に人工林では「切って植樹する」ことが大事です。

その切られた木は切られた段階で「CO2を排出する」とされています。

ですから「木は切らない方が環境にいい」になります。

それは「日本の法律的には正しいが嘘」です。

本当は

「木に貯められたC(炭素)が焼却されO2とくっ付いた時」に

CO2は排出されるのです。

ですから「古材を再活用するコトこそが環境にいい」のです。

しかし「日本は法治国家」ですから

「法律とは違うコト」を言ってもそれは反社会勢力と判断されます。

(これは原発問題も同じコトですね)

正しい・正しくないより、行政は「法律を忠実に守ります」から

(映画「シン・ゴジラ」観るとよくわかりますよ)

・法律を変える

・解釈を拡大する

・認めて頂けずこっそりやる

この3つしか「古材の活用で環境貢献する」は有り得ないのです。

10月に「(仮称)古民家議員連盟」を立ち上げます。

また今年度

「古材のJ-クレジット認定」を目指しています。

「未来の子ども達の為に」やらなきゃならんことです。

皆様にも「受動的でなく能動的に取り組んで頂きたい」と思います。

「市場創造=私たちが新しい時代を創らなきゃならん」です。

投稿者プロフィール

井上幸一
井上幸一
2001年 持続可能な循環型建築社会の創造を目指し古材FC事業を立ち上げ全国展開を開始する。
古材の利活用から古民家を地域の宝と捉え古民家の利活用をおこなうための事業として古民家ネットワークを創設。
「古民家鑑定士」「伝統再築士」を始めとする資格を創設し全国各地で古民家を取り扱う人材育成に力を入れ、古民家鑑定士は全国に1万人を超す。

現在は、古民家の安心と安全を担保するために基準を創り、ソフト面とハード面を兼ね備え全国各地で講演活動を実施している。

また本年、「内閣官房歴史的資源を活用した観光のまちづくり専門家会議専門員」として全国各地の地方自治体のコンサルティング活動も行う。

古民家ツーリズム推進協議会事務局長として、全国で古民家ツーリズムの推進もおこなっている。
category:住教育  |    |  2016.09.10

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