日本の気候・風土に一番合っている木造住宅

木造軸組工法(在来工法)とは

コンクリートの基礎の上に土台を置き、 そこに柱と梁を組み合わせて建物を建築する工法です。

最近では取り付け金物を併用し、より強度を増しています。 ただ、水平方向の力に弱く、壁には筋かい、土台・梁・桁には 火打ち等の斜め材を入れて強化しています。

こうした木材の軸組に、屋根をかけ、床を組んで、壁を作る工法で、 在来工法”とも呼ばれて建築基準法ができた昭和25年以来定着しました。 この工法は、窓や出入り口等を比較的自由に設計でき、 将来、部分的な修繕・改築・増築工事を行うことが出きるのが 最大の利点です。

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木造軸組工法(従来工法)の魅力

●自由設計で柔軟な対応が可能です

ライフスタイルが多様化した現代社会 暮らし方も人の数だけあると言われております。 よって、住まい方にも個性が発揮され ライフスタイルにあった癒しの空間として 心身ともに快適に生活することが望まれています。 従来工法である木造軸組工法の最大の魅力は、 このライフスタイルに応じた自由な設計ができることです。 お客様のニーズに応じた、柔軟な設計が可能です。

●増改築も容易に可能です

暮らし方は、家族の成長とともに変化してきます。 子様の成長に伴う個室、両親との同居など、 住居も変化に対応していく必要があります。 木造軸組工法は、その家族の暮らし方の変化に応じた 増改築が可能になります。 そのために設計には水回りの集約、 さや管配管、高い床下、可働間仕切り、バリアフリーなどが必要です。

●他の工法より経済的です

家作りは通常、一生に一度か二度のことであり どこのお宅でも資金の工面が優先します。 その点、木造軸組工法は 予算に合わせた融通のきく建築が可能となるのです。 材料の質や設備などで価格を調整できるので 予算通りに経済的に仕上がりが可能となります。 木造住宅に使われる木材の価格は、 建築費の概ね1割程度ですが、 鉄骨やコンクリートより、かなり安価で経済的です。

  ●柔軟な構造力で強い耐震性があります

他工法にはない、いろんなメリットがある木造軸組工法の秘密は、 柱と梁による柔軟性に富んだ構造にあります。 木材は大きな加圧に耐え、耐久性に優れ、 地震や台風に強い住宅を創り上げるのが可能です。軽くて強いといえます。 木は燃えるという認識がありますが、実際はボヤや初期化債の段階では、 表面が炭化するだけで、これが燃えどまり層となり、 火災は止まります。不燃層で木材の中間ををくるめば耐火になります。

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 しっかり作って、しっかり手入れして、しっかり長く住みましょう。 4世代から7世代まで住み継ぐことができれば、 経済的には1世代ごとに建て替えるのに比べたら、5割以上も割安です。 建築は大量の二酸化炭素うを出すので、成熟社会、人口減少の現代では 長生きできる家に住み続ける@長寿命住宅≫こそが求められているのです。

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投稿者プロフィール

井上幸一
井上幸一
2001年 持続可能な循環型建築社会の創造を目指し古材FC事業を立ち上げ全国展開を開始する。
古材の利活用から古民家を地域の宝と捉え古民家の利活用をおこなうための事業として古民家ネットワークを創設。
「古民家鑑定士」「伝統再築士」を始めとする資格を創設し全国各地で古民家を取り扱う人材育成に力を入れ、古民家鑑定士は全国に1万人を超す。

現在は、古民家の安心と安全を担保するために基準を創り、ソフト面とハード面を兼ね備え全国各地で講演活動を実施している。

また本年、「内閣官房歴史的資源を活用した観光のまちづくり専門家会議専門員」として全国各地の地方自治体のコンサルティング活動も行う。

古民家ツーリズム推進協議会事務局長として、全国で古民家ツーリズムの推進もおこなっている。
category:住教育,建築知識  |    |  2016.11.08

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