〜 集まれ未来の大工・大工アカデミー 〜

平成29年3月25日 富山会場 講師 木の住まい支援協会 笹川 征一氏 会 場  射水建築組合会館 参加人数 12組

将来大工になりたい子どもが集まる事業「大工アカデミー」 今回で5回目となりました。 私は大工職人が激減していることを危惧しています。

何故「大工さんになりたい若手が少ないのか?」

それは「私たち業界の受け入れ態勢」に問題があると思います。 職人さんは『3K』=きつい・きたない・危険といわれてきました。 それを『新3K』=かっこいい・稼げる・家族に誇れるにかえていかなきゃなりません。

私は専門学校を卒業後、20歳で大工の修行に入りました。 5年2ヶ月修行して今の大工技術を習得しました。 修行は厳しかったですが楽しかったです。 何より「夢」がありました。 私の家は父が大工をしていましたから「その背中」を見て育ちました 子どもの頃は「大工は嫌だなぁ〜」と思っていましたが周りから 「おまえのお父さんの仕事かっこええなぁ」とよく言われたんです。 人の住む一生の家を作る仕事、100年住める家を作りたいと思いました。 それは大きな責任ある仕事です。

「寿命30年の家」は私は作りたくありません。 「100年は住むことのでしる長持ちする家」を造り感謝されたいですから 「住まい手にも共に家について勉強してほしい」と「大工アカデミー」を開催して、 「木の住まい教室」を開催しています。 親と子で木に触れて、木を活かす技術を学んで頂くことで 「家づくりの学びの入り口に入って頂く」 家は「親から子にそして孫に引き継ぐ」ことです。

快適な家はもちろん大事です。 そして資産として住宅の視点も大事ですが 「家族の幸せを感じる空間」が一番大事なことだと私は考えています。

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投稿者プロフィール

井上幸一
井上幸一
2001年 持続可能な循環型建築社会の創造を目指し古材FC事業を立ち上げ全国展開を開始する。
古材の利活用から古民家を地域の宝と捉え古民家の利活用をおこなうための事業として古民家ネットワークを創設。
「古民家鑑定士」「伝統再築士」を始めとする資格を創設し全国各地で古民家を取り扱う人材育成に力を入れ、古民家鑑定士は全国に1万人を超す。

現在は、古民家の安心と安全を担保するために基準を創り、ソフト面とハード面を兼ね備え全国各地で講演活動を実施している。

また本年、「内閣官房歴史的資源を活用した観光のまちづくり専門家会議専門員」として全国各地の地方自治体のコンサルティング活動も行う。

古民家ツーリズム推進協議会事務局長として、全国で古民家ツーリズムの推進もおこなっている。
category:住教育  |    |  2017.04.10

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