産業廃棄物が変わりつつある

今まで産業廃棄物処理業
建設関連廃材を扱うリサイクル業者さんは
木屑の再資源化に力を入れていました

 

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建設廃材やボードなどをチップ化して燃料やオガ粉などを製造ています。産廃業界で増えているにはバイオマス発電事業です。


今後バイオマス発電所の燃料にリサイクル木材の需要が増すと想像していて
未利用材や一般木材と違って建設廃材は乾燥しているから熱量は高いし、
使い勝手がよいのだそうです。

バイオマス発電所として認可された数は、全国に72か所
現在稼働しているのは約30件ですが
全部完成したら年間1000万トン以上の木材が燃料として必要となります。
これは現在生産されている総木材量に匹敵するのです。
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つまり木材生産量を2倍にしないと足りないことになります。

その影響で森林に関心を示す産廃業者が増えつつあるのです。
社会貢献だけでなく、林業に参入しようという企業もあります。

産廃業と林業。一見何の関わりもないのですが大ありなのです。

埼玉県の石坂産業は
雑木林や人工林の整備を「企業の森」としてCSRの一環で取り組んでいます。

大阪の 大栄環境ホールディングスは
全国に森林8000haを所有する総合農林の全株式を取得し
全国有数の山持ち企業(10位)となりました。

バイオマス発電は、林業の振興とともに成り立ります。
林業の木を育てる森林創成業と、
木材加工〜建築業まで含む木材利用業の大きな流れがあります。

その末端にリサイクル木材も含まれています。
しかし、間違ってもバイオマス発電の燃料確保のために
山を皆伐するようなことがあってはならないと思います。

産廃業が森林事業に参入するのなら、
持続的な林業を行いながら木材資源を無駄なく有効利用することが大事です。

投稿者プロフィール

井上幸一
井上幸一
2001年 持続可能な循環型建築社会の創造を目指し古材FC事業を立ち上げ全国展開を開始する。
古材の利活用から古民家を地域の宝と捉え古民家の利活用をおこなうための事業として古民家ネットワークを創設。
「古民家鑑定士」「伝統再築士」を始めとする資格を創設し全国各地で古民家を取り扱う人材育成に力を入れ、古民家鑑定士は全国に1万人を超す。

現在は、古民家の安心と安全を担保するために基準を創り、ソフト面とハード面を兼ね備え全国各地で講演活動を実施している。

また本年、「内閣官房歴史的資源を活用した観光のまちづくり専門家会議専門員」として全国各地の地方自治体のコンサルティング活動も行う。

古民家ツーリズム推進協議会事務局長として、全国で古民家ツーリズムの推進もおこなっている。
category:古民家  |    |  2016.04.09

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