住まいの見える化
古い住宅や空き家を再生して、活用を進めるため、
建物の床下の土台部分を効率的に点検しようと、
ロボットを活用する取り組みが、滋賀県で始まりました。
取り組みは、古い住宅を再生して活用を目指す、
滋賀県の一般社団法人が新たに始め、
18日は、近江八幡市の築50年の住宅で、調査が行われました。
大手住宅メーカーが開発した、
縦50センチ、横30センチ、高さが30センチほどのロボットには、
前後にカメラが据え付けられ、遠隔操作で動き回り、
15センチ程度の段差まで乗り越えることが出来ます。
調査員は、狭い床下に入り込んだロボットから送られてきた映像を、
パソコン画面で確認し、建材の劣化やシロアリの発生など、
不具合が起きていないか確認していました。
18日の調査では、一部の柱の土台部分がやや湿っているのが見つかった以外は、
全体として傷みは少なかったということです。
古民家再生協会滋賀の大森敏昭さんは、
「こうした調査は、これまで、調査員が床下に潜り込んで行ってきたが、
暗くて狭いうえ、ちりやほこりも多く、負担が大きかった。
ロボットを活用して、安全に精度が高い点検を進めていきたい」
と話していました。
]]>投稿者プロフィール
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2001年 持続可能な循環型建築社会の創造を目指し古材FC事業を立ち上げ全国展開を開始する。
古材の利活用から古民家を地域の宝と捉え古民家の利活用をおこなうための事業として古民家ネットワークを創設。
「古民家鑑定士」「伝統再築士」を始めとする資格を創設し全国各地で古民家を取り扱う人材育成に力を入れ、古民家鑑定士は全国に1万人を超す。
現在は、古民家の安心と安全を担保するために基準を創り、ソフト面とハード面を兼ね備え全国各地で講演活動を実施している。
また本年、「内閣官房歴史的資源を活用した観光のまちづくり専門家会議専門員」として全国各地の地方自治体のコンサルティング活動も行う。
古民家ツーリズム推進協議会事務局長として、全国で古民家ツーリズムの推進もおこなっている。
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