日本家屋は、傘である。

日本の家屋は、屋根の家づくりと言われます。

外国の家づくりに比べて、大きな日本家屋の屋根は、多雨多湿の気候風土に対応できるよう培われてきたものです。
古民家を見ると、軒が深く、大きな傘のような屋根。
急な勾配は、大量の雨水を素早くはいて、湿気が点滴の木造住宅における雨漏りを防いでいます。

夏場の屋根の上は、70度近くまでなるとも言われ、冬はまた寒冷で、寒暖差の大きい過酷な日本の気候から守ってくれているのもまた屋根です。

かつての茅葺きの大きな屋根は、夕立の雨が染み込み、気化熱で建物を冷やす効果がありました。
茅葺きや土葺きの瓦屋根は、断熱効果があり、
長い軒の出は、太陽高度の高い夏は日射を遮り、冬は日の光を室内の奥まで導きいれます。
自然の中で自然の理を生かして、いかに夏を快適に過ごせるか工夫されてきました。

梅雨に備え、まずは雨樋の掃除や瓦の点検・メンテナンスを行っておきましょう。
そうすることで、長持ちする家を保持することができます。

投稿者プロフィール

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山城京子
2015年より住育学校福岡第一校を開講。家を建てよう・家を持ちたいと思う消費者に住まいの「本当のコト」を伝えている。また住育コンシェルジュとして、住まい手の求める造り手との架け橋を行なっている。
昨今では、空き家の利活用や発生抑制に向けて、地域でセミナーやファシリティトを行い、住教育の推進に力を入れて活動中。
一般社団法人住教育推進機構福岡支部長
一般社団法人全国古民家再生協会福岡第一支部会員
古民家鑑定士
古民家ツーリズムまちづくりプランナー

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