ビンテージの家を持とう
現在の日本の住まいは、昔に比べ、各世代ごとに家を持つようになりました。そして、欧米に比べ、中古住宅が流通しておらず、どんどん新築住宅が建てられています。
考えてみると、人口は減っているのに、新築住宅が建ち進めば、当然空き家は増えていきます。
地域で空き家問題が深刻なのは、あなたの育った実家のことなのです。
今、新築しようという家が、将来空き家になることを想像して家を建てていますか?
想像してみてください。このまま将来、空き家となった場合、その面倒を見るのは恐らく子や孫ではないでしょうか。
それは、両親が住まなくなったあなたの実家のことについても同じです。
今、建てようとする家が、100年後も価値を持ってあるかといったらどうでしょう。
空き家になれば、壊すにも棄てるにも多額の費用がかかり、工業製品の家は産業廃棄物となってしまいます。
以前は、家は継いで行くものでした。地域の自然の良い材で子や孫の代まで長持ちするように作られていました。
古民家のように自然素材の家であれば、同じ解体するにも木材は経年で強度を増し、再活用できる宝です。
土壁も瓦も再活用ができる材で、循環させることができます。
廃棄物とならず、長持ちして、ビンテージとなっていく古民家に習うと、もし、新しい家を建てるのでも、再築リフォームをするのでも、未来を思った家づくりができます。
それを思うと、私たちは先人から深く思われているということです。
私たちに本当に良い住まいが手に入れられることは、未来の子どもたちのための選択となるはずです。
投稿者プロフィール
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2015年より住育学校福岡第一校を開講。家を建てよう・家を持ちたいと思う消費者に住まいの「本当のコト」を伝えている。また住育コンシェルジュとして、住まい手の求める造り手との架け橋を行なっている。
昨今では、空き家の利活用や発生抑制に向けて、地域でセミナーやファシリティトを行い、住教育の推進に力を入れて活動中。
一般社団法人住教育推進機構福岡支部長
一般社団法人全国古民家再生協会福岡第一支部会員
古民家鑑定士
古民家ツーリズムまちづくりプランナー
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