自然

「自然」とは
天然のままで、人為の加わらないさま、・・・あるがままのさま・・・。
自然環境を持続可能なものにしていくために
自然という定義が「人の手が入らない・・・」ではいけないと思います。

例えば
空き地などを放置しておくと数週間もたたないうちに草が生えてきます。
その草のほとんどが、他の種に対して優勢な種が占めてしまうことになります。
その放置された土地のほとんどが
セイタカアワダチソウを中心とした外来植物がほとんどになってしまいます。

「自然」という言葉を「あるがままのさま・・・」という理解で
手を掛けないままでいたとしたら、自然環境の保全ははかれるのか・・・?

本来多くの生物種にはその生物固有の移動距離というものがあります。
しかし、地球上のすべてのところに移動が可能な人間の文明が関わることで
生物種の移動距離というものは根底から崩れてしまっています。
外来種(外来生物)と呼ばれる今までその環境にいなかったはずの自然破壊問題です。

これは細菌やウィルス問題も同様です
「コロナ」などはその代表的な問題で世界経済を一気に破壊してしまいました。
そこに関わる人間の移動速度がどんどん早くなるにつれて
地球上の多くの地域に感染の可能性が高まってしまったのです。

「自然」という言葉が意味する「あるがままのさま・・・」は
「本来あるべき、持続可能な状態・・・」であり
「本来あるべき姿」は、そのバランスを崩してしまった人間が
「永遠に手を入れ続ける」ことで、「本来の姿」を維持することができるというよう・・・
ということを、意識すべきだと思います。街の姿も同じなんでしょうね。

投稿者プロフィール

井上幸一
井上幸一
2001年 持続可能な循環型建築社会の創造を目指し古材FC事業を立ち上げ全国展開を開始する。
古材の利活用から古民家を地域の宝と捉え古民家の利活用をおこなうための事業として古民家ネットワークを創設。
「古民家鑑定士」「伝統再築士」を始めとする資格を創設し全国各地で古民家を取り扱う人材育成に力を入れ、古民家鑑定士は全国に1万人を超す。

現在は、古民家の安心と安全を担保するために基準を創り、ソフト面とハード面を兼ね備え全国各地で講演活動を実施している。

また本年、「内閣官房歴史的資源を活用した観光のまちづくり専門家会議専門員」として全国各地の地方自治体のコンサルティング活動も行う。

古民家ツーリズム推進協議会事務局長として、全国で古民家ツーリズムの推進もおこなっている。
category:環境  |    |  2021.06.16

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