和室に育てられた日本人

畳ってすごい。


日本の温暖湿潤気候が生んだ「稲作」稲作が盛んだったからこそ、畳があります。


藁は、日本の住文化において屋根にも使われましたが、敷物としても発揮しました。
湿度の高い気候の中で調湿をしてくれたり、稲藁の持つ空気層は、断熱効果や保温効果もあります。もちろん防音効果や衝撃を吸収してくれる役目もあります。

そして、日本全体に生えていたイグサを畳表に使いました。イグサは、かつて薬草とされていて、例えば畳の部屋に入ると清々しか感じたり、落ち着くと感じたりするのは、そういったリラックス効果や空気を清浄化する効果があるからです。


静かに落ち着いて集中ができる空間で、さまざまな「道」を極めた日本人。子どもたちの勉学でも学習力があがる効果が出ているそうです。
また、ホルムアルデヒドなどの化学物質などを吸着したり、足の匂いの元となる菌の殺菌作用にも効果があります。


薬草の上に住むなんて、すごいこと考えましたね!

以前は、畳に合わせて家も建てられていました。
だから、どの部屋に敷いても合うし、再利用する場合も別の家に合うということです。


食文化と住文化は通じていて、日本の気候風土から生まれ培われています。

投稿者プロフィール

山城京子
2015年より住育学校福岡第一校を開講。家を建てよう・家を持ちたいと思う消費者に住まいの「本当のコト」を伝えている。また住育コンシェルジュとして、住まい手の求める造り手との架け橋を行なっている。
昨今では、空き家の利活用や発生抑制に向けて、地域でセミナーやファシリティトを行い、住教育の推進に力を入れて活動中。
一般社団法人住教育推進機構福岡支部長
一般社団法人全国古民家再生協会福岡第一支部会員
古民家鑑定士
古民家ツーリズムまちづくりプランナー
category:住教育,暮らしの知恵  |  tags:  |  2021.06.15

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