多世代で暮らす

高齢になったら街のほうが住みやすい。買い物や病院が近くにあって便利だから。若い時は体が動くから田舎でもいいけど、今は歳をとるほど都会がいい。

「都会に住みたいか、田舎に住みたいか。」この話題になる時、この頃よく聞かれる応えです。

いかに人に頼らず生きられているか。そんなことを思います。

以前は、家の中に家族が多く住んでいました。今は、子どもは成長すると家を出て外に所帯を持ち、結婚しても親と同居する人は少なくなりました。

かつては、田舎にいても家族があれば「買い物に行けない」とか「病院が遠い」といったことはなかったのですが、今は核家族を前提とした答えしか返ってきません。

多世代が共に暮らしていた頃は、各世代でできる事を頼り、頼られて世代を追って暮らしの中で人生を学んでいました。

子どもにとっても、いろんな愛情を受けることができ、知恵や工夫を習うことができます。

そうした在り方は、自然と家は引き継がれますし、高齢者が住み慣れた田舎で暮らすことが困難になるということや、実家が空き家になるというような問題にはならないように思います。

今、地方で暮らすことに目を向けられていますが、先の未来や地域社会も含めて広い目で見つめられたらと思います。

投稿者プロフィール

山城京子
2015年より住育学校福岡第一校を開講。家を建てよう・家を持ちたいと思う消費者に住まいの「本当のコト」を伝えている。また住育コンシェルジュとして、住まい手の求める造り手との架け橋を行なっている。
昨今では、空き家の利活用や発生抑制に向けて、地域でセミナーやファシリティトを行い、住教育の推進に力を入れて活動中。
一般社団法人住教育推進機構福岡支部長
一般社団法人全国古民家再生協会福岡第一支部会員
古民家鑑定士
古民家ツーリズムまちづくりプランナー
category:住教育  |  tags:  |  2020.12.16

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