愛の力

「リオ・オリンピック」終わりました。

これから「リオ・パラリンピック」です。

花形競技の「マラソン」

確かに外国選手強くなりましたが、日本選手も弱くなりました。

暑さの中での高速レースとなったリ女子マラソンは

ケニアのジェミマ・スムゴング選手(31)が

同国初の女子マラソン金メダルを獲得しました。

スムゴング選手は一児の母。

結婚、出産後に飛躍的に記録を伸ばしてきました。

比較的、選手寿命の長いマラソンのような競技では、

スムゴング選手のように子供を産んでから

一層活躍するアスリートがこれまでもいました。

今日はママになると何かが変わるのか?

スムゴング選手は、初マラソンが2006年のラスベガスマラソン。

その時の記録は2時間35分台でした。(猫ひろし氏2時間45分55秒)

09年に結婚して女の子を授かります。

2年間、子育てをしたのちに競技生活に復帰したところ、

2時間22分前後のスーパーランナーに大変身。
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もちろん厳しいトレーニングを続けた成果ですが、

この間の最大の変化はマラソン選手であり信頼する夫からアドバイスを受け

練習前後に子供を抱きしめるようになり

子供を抱きしめたときに分泌されるオキシトシンというホルモンで強くなったのです。

オキシトシンは、やさしさを感じた時に分泌され、私たちに「愛」を感じさせます。

愛にもさまざまな種類がありますが

オキシトシンは赤ちゃんのようなかわいらしいものを抱きしめると分泌が増します。

小さな犬や人形でもいいですし、本を読んでやさしい気持ちになっても出てきます。

オキシトシンには筋肉に対する作用があります。

性交渉の時、男性から送られた精子を女性が子宮に取り込もうとして子宮の筋肉を

締め付ける時に作用するホルモンなのです。

性交渉後、男女とも落ち着いた気持ちで抱き合っている時は

まさにオキシトシンが作用している状態です。

マウスの実験では、オスの筋肉は加齢とともに

オキシトシンの分泌量低下に並行して衰えることが発見されています。

そこで、オキシトシンを投与すると筋肉の衰えが改善したとされています。

スムゴング選手は結婚、出産で夫、娘と一緒に暮らすようになりました。

これがオキシトシンを分泌するのにちょうどよい環境にあることは確かです。

「あなたはフルマラソン後、お子さんと過ごすのと過ごさないのと、

 どちらがリカバリー(身体の回復)がいいと感じますか?」と

女性市民ランナー120人にアンケートを取ったところ

「子供と過ごすととても良い、どちらでもない、まったく関係ない」の三択で

結果、118人が「とても良い」と答えています。

子供と過ごすとより疲れが取れるという答えが圧倒的だったのです。

これからスポーツの秋です。

「愛を感じて」活動すると飛躍的に体力アップするはずです。

投稿者プロフィール

井上幸一
井上幸一
2001年 持続可能な循環型建築社会の創造を目指し古材FC事業を立ち上げ全国展開を開始する。
古材の利活用から古民家を地域の宝と捉え古民家の利活用をおこなうための事業として古民家ネットワークを創設。
「古民家鑑定士」「伝統再築士」を始めとする資格を創設し全国各地で古民家を取り扱う人材育成に力を入れ、古民家鑑定士は全国に1万人を超す。

現在は、古民家の安心と安全を担保するために基準を創り、ソフト面とハード面を兼ね備え全国各地で講演活動を実施している。

また本年、「内閣官房歴史的資源を活用した観光のまちづくり専門家会議専門員」として全国各地の地方自治体のコンサルティング活動も行う。

古民家ツーリズム推進協議会事務局長として、全国で古民家ツーリズムの推進もおこなっている。
category:住教育  |    |  2016.08.22

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