図板
図板(ずいた)聴き慣れない言葉だと思いますが、現在は設計図と言って設計士が書く図面みたいなもの。家を作る前に先ず最初につくるのが図板になります。図板と尺竿を使って材木に墨付けをして、刻み加工をします。
図板には縦方向と横方向にそれぞれ一,二,三… イロハニ…と符号を付けていきます。大工さんたちはこの図板を書いた時点ですでに家が頭の中では建っているものです。刻みが終わり建前(棟上)のときは棟梁は図板に沿って建ちあげていきます。今でこそ機械(クレーン)を使って建前しますが、以前は全て手作業で行っていました。棟が上がるとお供え物と一緒に祀られ祝詞を挙げます。
現在はめっきり見受けなくなりました。一生に一度のお祝事です。私は敢えて施主様にお願いして棟梁と餅まき等をお勧めしています。