伝統技術って?

伝統技術って一口に言っても奥深いんです。継ぎ手にしても100種類ほどあるといわれます。なのに一つの継ぎ手でしか施行されない現状

というのも現在はプレカットと言って機械で全てを行うため仕方ないのかもしれません。それにビスとめがほとんどです。ビスは揺れには釘ほどに強くありません。昔は釘でさえも和釘といってシナリがあります。

釘や金物を使わない伝統技術は今ではほとんど使われないようになりました。上からクサビみたいな硬い木たとえば樫の木などを使って打ち込む事で引き寄せる方法は先人たちがあみ出した伝統技術です。木と木の一体化により長持ちします。

こうした技術も出来る人がいる内に後世に繋げないといけません。プレカットに頼らない手刻みによる職人が必要不可欠です。

投稿者プロフィール

井上 静夫
井上建築 代表
一般社団法人福岡県古民家再生協会 代表
資格: 二級建築士、危険度判定士、伝統資財施工士、古民家鑑定士1級
経歴: 小・中学校卒業後、大工修行に入り6年後独立する
座右の銘: 継続は力なり
尊敬する人: 宮大工の西岡常一棟梁
尊敬する理由: 大工としての心意気が好きだから
特技: 剣道
category:伝統素材,建築知識,文化・伝統,木材  |    |  2022.03.31

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