空き家になる「こと」
全国どの地域でも問題とされている「空き家」。
私たちの暮らしの根底と繋がっていて、今一番の課題ではないでしょうか。
かつては、ひとつの家に多世代が生活していて、頼り頼られて世代を追って人生を学んでいました。
その中で当然、家は自然と引き継がれ「空き家」が問題とはなりませんでした。
しかし、現代では核家族になり、一世代ごとに家を持つ現代では、私たちは将来、自分の建てた家と育った実家の面倒を見ていかなければなりません。
「空き家」は、今突如浮上した問題ではなく、10年前も20年前からもよく考えればわかっていました。
家族の体系が崩れ、家づくりが変化し、その先の風景に目を瞑ってきた結果ではないかと思います。
空き家問題は、空き家そのものの解決は勿論ですが、空き家になるその「こと」に目を向けることが重要です。今、その選択もこれからの未来を作っています。
今だけに囚われず、未来や地域社会を想うと選択すべきことが見えてくるのではないかと思います。
投稿者プロフィール
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2015年より住育学校福岡第一校を開講。家を建てよう・家を持ちたいと思う消費者に住まいの「本当のコト」を伝えている。また住育コンシェルジュとして、住まい手の求める造り手との架け橋を行なっている。
昨今では、空き家の利活用や発生抑制に向けて、地域でセミナーやファシリティトを行い、住教育の推進に力を入れて活動中。
一般社団法人住教育推進機構福岡支部長
一般社団法人全国古民家再生協会福岡第一支部会員
古民家鑑定士
古民家ツーリズムまちづくりプランナー
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