100%の木の家?
日本で新しく家を建てる時、およそ8割が木造住宅として選ばれています。
木造住宅といえば「木」でできた家ですが、今や “木造” と言ってもいろんな “木造” があったりします。
いろんな「木造」って、不思議な言い回しだと思いませんか。
「木造」なのに”木”ではないものが?
そうなんです。
「木質」とか「杢目調」とか、いわゆる「工業製品」であっても、そういったものは「木造」なんですよね。
今や「天然素材」よりも木造のジャンルでは多く使われています。集成材もそのひとつです。
「無垢」というものにも様々あります。
「無垢の木」であっても、「自然乾燥」なのか「人工乾燥」なのかで木の質は全く変わってきます。
これらは、100%ではない果物ジュースに100%表記できたりするのに何となく似ています。
だけど、100%かそうでないのか。子どもたちには、中身をきちんと知って飲ませたいものですよね。
住まいも全くおんなじです。
家は、毎日家族が吸う空気を作り出します。湿度を快適に調整できる素材なのかどうか、長持ちする材なのかどうか、知らずに選んでいて大丈夫でしょうか。
「本当の木の家がいいのは分かるけど、どうせ高いんでしょう?」なぜかそんな質問が多く聞かれます。
本当に高いんでしょうか…
では、なぜ自然のものよりも、わざわざ人が手を加えたものの方が安くなるんでしょう???エネルギーを使い、環境を置いてけぼりにして、それは本当に安いんでしょうか???
知って住むのと、知らずに住むの。 きっと暮らしが変わります。
投稿者プロフィール
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2015年より住育学校福岡第一校を開講。家を建てよう・家を持ちたいと思う消費者に住まいの「本当のコト」を伝えている。また住育コンシェルジュとして、住まい手の求める造り手との架け橋を行なっている。
昨今では、空き家の利活用や発生抑制に向けて、地域でセミナーやファシリティトを行い、住教育の推進に力を入れて活動中。
一般社団法人住教育推進機構福岡支部長
一般社団法人全国古民家再生協会福岡第一支部会員
古民家鑑定士
古民家ツーリズムまちづくりプランナー
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