家は、生き方
以前は、日本の住まいには、家族が大勢住まっていました。
多世代の生活の中で、暮らしに纏わる知恵や工夫、自然のことや環境のこと、行儀や礼儀作法、また人付き合いについてなど様々なことを学んでいました。
縮小した現代の家庭では、なかなか知り得ることができないことだと思います。
現代の家族の在り方を見ると、家族の形は ”核家族” や ”共働き” といった形に変化し、また並行するように ”住まい方” も変わってきました。
プライベートやプライバシーといったことが重視されたそれぞれの個室があり、就寝一体型のシンプルな間取りは、生活に応じた各部屋が作られるようになり、”家の作り” も変わりました。
そして多様化しています。
以前は、どの家にも大勢の家族が住まっていて、家の作りも住まい方も大体は皆同じでしたが、今は「それぞれのライフスタイル」と言われます。
同じ気候風土の中で、いろんな生活がある。。。
地域の美しい町並みも、今やカラフルでひとつひとつ個を発しています。
家が変わると、様々なものが付随して形を変えていきます。
家は、最も私たちの根本にあるようだからです。
家は不思議で、家族を象徴するもので、町並み(家々)も地域を象徴するもので、家はその国をも象徴しているものではないかと感じます。
そう思うと、私たちは、未来の子どもたちのために今をどんな風に使っていくのか、真剣に考える必要があるのではないかと思います。
投稿者プロフィール
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2015年より住育学校福岡第一校を開講。家を建てよう・家を持ちたいと思う消費者に住まいの「本当のコト」を伝えている。また住育コンシェルジュとして、住まい手の求める造り手との架け橋を行なっている。
昨今では、空き家の利活用や発生抑制に向けて、地域でセミナーやファシリティトを行い、住教育の推進に力を入れて活動中。
一般社団法人住教育推進機構福岡支部長
一般社団法人全国古民家再生協会福岡第一支部会員
古民家鑑定士
古民家ツーリズムまちづくりプランナー
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