古くてもいつまでも良い家
さまざまな方とのお話しを伺う中で、古くてもいつまでも良い家が残っているお宅で、「決まってやっていること」があるそうです。
住まいにいずれ必要となるお金を少しずつ積み立てている。マメに手入れをされる。
そうです。
当然ですが、家を長持ちさせる秘訣はなんといってもメンテナンス。
しかしメンテナンスといっても、改修工事だけがそうではなく、毎日の掃除や毎年の大掃除、季節の設えを変えることもそのひとつです。
点検や早期発見につながったり、きちんと保つことで傷みを防ぐことにもなります。
早めに気付くと大掛かりになることもありません。
以前は、柱を糠で拭いたり、年に一度は畳みをあげたり、掃除と点検、メンテナンスは一色単で家を保つことは日常の当たり前でした。
住宅サイクルが長かった以前は、投資期間がない次の世代は、数十年毎に屋根を吹き替えたり、壁をやり直したりすることにお金を費やすことができました。
今は、住みっぱなしになっている家が多く、ローンが終わる頃に住宅の寿命も終わってしまう効率の悪いサイクルに陥っています。
古民家を残すにはお金がかかる、というイメージは大きいようですが、今の家も同じことで、住まい方、扱い方によって大きく左右するものです。
むしろ、自然素材で循環型の古民家は、長い目で見るほど効率的で費用もかからないように住まうことができると言えます。
まずは、家に対して意識を持つことが、きっと長持ちに繋がる近道なのだと思います。
投稿者プロフィール
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2015年より住育学校福岡第一校を開講。家を建てよう・家を持ちたいと思う消費者に住まいの「本当のコト」を伝えている。また住育コンシェルジュとして、住まい手の求める造り手との架け橋を行なっている。
昨今では、空き家の利活用や発生抑制に向けて、地域でセミナーやファシリティトを行い、住教育の推進に力を入れて活動中。
一般社団法人住教育推進機構福岡支部長
一般社団法人全国古民家再生協会福岡第一支部会員
古民家鑑定士
古民家ツーリズムまちづくりプランナー
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