未来を育てる

親が営む仕事を、将来子どもが選ぶことは、結構多いのではないかと思います。
跡継ぎでなくても、同じ業種に携わったり、繋がりのある職種は親しみを持って就くことができます。

先生の子どもは先生。お医者さんの子どもはお医者さん。大工さんの息子は工務店に。服屋の娘はアパレル企業に。。。

これは、育つ環境が影響していると言えるでしょう。
無垢な子どもたちの視線は、親の背中を真に見つめているものです。
親の背中をみているから、回り回って「やっぱり跡を継ごう」ということも意外に多いと思います。

以前は、生活の身近に店舗や工場・作業場などがあったり、手仕事の職人さんのものづくりが見れたり、お百姓さんの畑に囲まれていて、親や大人たちが一生懸命働く様が近くで感じられ、社会のつながりも自然と学ぶことができました。

今は、みんな一斉にオフィスビルに向かい、お父さんはどんな仕事をしているか、その姿勢は分かりにくくなっているようです。

日本は、100年以上の歴史を誇る老舗が3万社以上あると言われ、世界でも老舗の多い国です。
“家督”や”家業”など継承することが大事とされ、それが今日「伝統」となり、だからこそ世界から注目されているともいえます。

それらを継承させているのは、やはり「家」だと思います。
家の材料や造りは、毎日そこで生活をする人の習慣を作り、その人の身体や精神をつくることにもなるでしょう。
家の間取りは、その家の在り方を示すものでもあります。
長持ちする家は、世代が続くことであり、そういった住まいに暮らすことで不思議と形になるものです。

家は、人の未来をつくります。
未来へ、住まいを選ぶ確かな目を養うこと、長く培われた日本建築・日本社会に習うことも今必要なことではないかと思います。

投稿者プロフィール

山城京子
山城京子
2015年より住育学校福岡第一校を開講。家を建てよう・家を持ちたいと思う消費者に住まいの「本当のコト」を伝えている。また住育コンシェルジュとして、住まい手の求める造り手との架け橋を行なっている。
昨今では、空き家の利活用や発生抑制に向けて、地域でセミナーやファシリティトを行い、住教育の推進に力を入れて活動中。
一般社団法人住教育推進機構福岡支部長
一般社団法人全国古民家再生協会福岡第一支部会員
古民家鑑定士
古民家ツーリズムまちづくりプランナー
category:住教育,文化・伝統,環境  |    |  2020.04.11

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