建ってからがスタート

大工さんの現場を訪れる時、10時頃や3時頃に行くことがあります。大工さんたちが休憩をとる時間、、、と思いきや、それは本来お施主さんと話をする時間なんです。

だから、大工棟梁曰く、仕事より大切にする時間。

今は、短期間で住まい手の知らないうちに家は建ってしまっています。お金やプランの話は “営業マン” がやってくれます。

昔は、お施主さんが近くにいらして、家は造り手と一緒に建て進められていました。10時や3時は、手を止めてお施主さんと語り合う時間でした。

だから、家は長持ちしていました。住まい手は家を大切にするし、きちんとメンテナンスを行うからです。大工さんは、”俺の目の黒い内は”と言って責任を持って建てた家の面倒を見ていました。

家は、建ったら終わりではなく、建ってからが暮らしの始まりです。

家族の豊かな暮らしは、住まい手と造り手とのコミュニケーションあってだと思いませんか。

投稿者プロフィール

山城京子
2015年より住育学校福岡第一校を開講。家を建てよう・家を持ちたいと思う消費者に住まいの「本当のコト」を伝えている。また住育コンシェルジュとして、住まい手の求める造り手との架け橋を行なっている。
昨今では、空き家の利活用や発生抑制に向けて、地域でセミナーやファシリティトを行い、住教育の推進に力を入れて活動中。
一般社団法人住教育推進機構福岡支部長
一般社団法人全国古民家再生協会福岡第一支部会員
古民家鑑定士
古民家ツーリズムまちづくりプランナー
category:住教育  |    |  2020.09.19

関連する記事

pagetop