古民家って地震に強いの?

古民家がブーム

100年以上の古民家は実際残ってます。地震国の日本に何故これまでに残ってるかとか考えたことありますか?ココ数年で地震国になったわけではなく太鼓のむかしから地震国でした。

そんな中日本の住宅の歴史を遡ると遥か縄文時代の縦穴式住居に始まります。のち掘立柱の柱を地面に埋めるへと変わり建物の規模が大きくなっていき総柱型式にといったように都度人は考え進化を遂げてきたと言えます。

そして、今の古民家にみる自然石の上に柱を建てる礎石建物、伝統構法を経て現在の在来工法へと変遷しました。こうした事を踏まえ今の日本の住宅は2つの考え方が生まれました。元々石の上に柱を建てる礎石建物自体は古くから中国や朝鮮半島より日本に伝わってましたが、限られた建物でしか用いられてませんでした。

やがて柱と柱の間に間仕切り壁が設けられ、部屋として細分化され現在の住宅へと変化してきました。1950年5月24日に制定された建築基準法へ木造住宅のスタンダードを在来工法と定め、その性能基準として大きな地震がある度に耐震に関する規定を何度も変更しています。

日本人が長い間に気候風土に合った家造りをしてきたのは地震国である日本の住宅が長持ちする事を願って確率したとも言えます。

投稿者プロフィール

井上 静夫
井上建築 代表
一般社団法人福岡県古民家再生協会 代表
資格: 二級建築士、危険度判定士、伝統資財施工士、古民家鑑定士1級
経歴: 小・中学校卒業後、大工修行に入り6年後独立する
座右の銘: 継続は力なり
尊敬する人: 宮大工の西岡常一棟梁
尊敬する理由: 大工としての心意気が好きだから
特技: 剣道
category:伝統素材,古民家,建築知識,文化・伝統  |    |  2020.09.20

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