洋小屋

柱および軒桁に架け渡した水平部材とそこ水平部材の上に設けられた垂直部材から構成さらる小屋組で住宅など張り間寸法が小さく、間仕切り壁の多い構造体に用いられるのが和小屋です。

対して、比較的大きな張り間などに用いられるつくりの小屋組に洋小屋というものがあります。水平部材、垂直部材、斜材の相互が三角形の構成をなし各部材の端部接点が全てピン接合となります。

この接点の位置に荷重がかかると各部材には軸方向にしか作用しない。トラス構造においては建築においては屋根の小屋組や張間の大きな梁を構成するのに用いられます。トラス組から下の軸組などにも筋交いを入れます。

このトラス構造には木材、鋼材が使用されますが木造建築では当然木材が使用されます。

自然乾燥された木材は強度が高くなる性質があり、現在の強制乾燥された木材とは全く違うものでもあります。昔の木造建築が残ってるのもその所以かもしれません。

一般的に合掌造りと言う言い方もしますが、明治時代に我が国に入ってきた小屋組の一つでもあります。今回、以前使われていた倉庫の小屋組があまりにもしっかりとしていたもので再利用しようと思います。

 

投稿者プロフィール

井上 静夫
井上建築 代表
一般社団法人福岡県古民家再生協会 代表
資格: 二級建築士、危険度判定士、伝統資財施工士、古民家鑑定士1級
経歴: 小・中学校卒業後、大工修行に入り6年後独立する
座右の銘: 継続は力なり
尊敬する人: 宮大工の西岡常一棟梁
尊敬する理由: 大工としての心意気が好きだから
特技: 剣道
category:伝統素材,古材,古民家,文化・伝統,木材  |    |  2020.07.03

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