大工はどれくらいで成れるの!
以前は(50年前)当たりは職人になる人が多くいたもんです。私が知る限りは当時手に職を身に付けると一生食いっぱぐれは無いとも言われたもんです。徒弟制度というものがあって例えば大工になろうとする人は棟梁の家に住み込みで数年修行します。
当初、2年余りは大工というほどの仕事はさせてもらえません。当時は子守や掃除、洗濯などなど大工とは程遠い事ばかりをさせられたものです。この時棟梁のところに居れるのか否か 大きな分かれ目となるのです。今はどうでしょう。色んな仕事があって辛ければ別の仕事をすれば良いみたいなコトがなきにしもあらず、そんな気もするのです。
家造りも今では色々あって技術がなくてもできるのかもしれない。3Dプレカットで家ができる時代です。材の継ぎ手も3Dプレカットで簡単に作れるんです。便利と言えば確かに便利だと言えます。
しかし、便利さだけで家づくりがいいのでしょうか?
最近、手刻みが遠のいてる感じがして危機感すら覚えます。日本の家づくりの根底にある想いを込めてつくる日本人魂は何処はやら!私のところに来る若者も憧れで来るのですがやはり割に合わなくて長続きしません。大工は決っして割に合わない職ではありません。手刻みでしか住まい手の想いは込められないと思います。
手間を惜しまず少々の時間をかけても良いんだと思います。循環型の建築社会こそ日本人魂だと言えます。カナヅチとノミで汗かきながらトントンと音を立てて作る家づくり!カッコイイと思います。是非大工職人を目指しませんか!
長持ちする家はやはり人の手によってつくるものだと思います。