ハンドプレカット
ハンドプレカットってなんのことかかわかりますか? 手刻みと言うと何となくわかるかと思います。俗にいう昔の大工のコトといったが良いのかもしれません。
昔は家を建てるとなると殆どが大工の手による切り込みで建てられてました。墨壺に墨を入れて墨差しによる墨付けから始まり、その墨の通りに刻んでいきます。それを手で切り込んでいきます。
今ではめっきりこんな光景は見られなくなりました。全ては工場によるプレカットで全てを機械で切り込み、現場では組み立て式により家が建ちます。そして、金物による締め付けが主な造りとなります。在来工法といって建築基準法のもとにつくられています。
時代の流れで家造りも変わっていくのは当然だと思いますが、これまで先人が伝えてきた伝統技術(伝統文化)は継承すべきだと思います。昔は大工のコトを「番匠師」と呼んでいました。鎌倉〜室町時代になって主に建築職人を番匠師と呼んだようです。その中の親方、棟梁が番匠師です。全てのことを指示、統率力がないとなれませんでした。
今では設計図面がないと建てれないのもあり棟梁的存在が設計士なのかもしれませんね。
仕事の分業化され大工としての役割も番匠師とまでは言えないのかもしれません。良い、悪いは別として長持ちする家造りとなるとやはりある程度の時間をかけて丹念に、それも人の手による家造りが理想的だと思います。