古民家総合調査
地震国である日本 最近地震国になったのでなく昔から日本は地震による被害を受けてきました。住まいにおいてもそのたびに改良されてきたのです。竪穴式住居から柱を地面に埋めた掘立柱建物へと建物規模も大きくなり総柱型建物へと変わり自然石の上に柱を建てる礎石建物、伝統構法を経て現在の在来工法へと変遷しました。
1950年に制定された「建築基準法」に基づき今の日本の建物や住宅は安全に建てられています。また幾度かの法改正により耐震性についても細かく仕様などが決められているものの建築基準法制定以前の建物はどうなんでしょう。
50年経過したものを古民家と定義してる建物の耐震性は安全だと思いますか? 柱と柱の間に貫板を通して間仕切り壁を設け土壁構造とし、いわゆる免震構造は今の在来工法とは違い揺れに対する考え方が全く違うのです。そんな建物の耐震性を明確にするのが「総合調査」です。
機材を使って床下においてはモーグルが人の入り込めない所もカメラで撮影します。耐震性には地盤と建物のそれぞれに機材にて建物の固有周期と共振性能係数、最大振幅応答倍率の3つの要素を計測します。
それと、古民家鑑定を合わせて総合調査するものです。日本の伝統文化を継承する上ではこうした明確な測定も重要です。古民家にお住まいで耐震性等など気になる方は一度ご検討されるのも良いですね。