松梁

古民家に使われている材種は専門家であってもわかりにくいものです。普通古民家に住んでいても材が何かとか考えたりはしないのかもしれません。しかしながら昔は松林というくらい松がありました。そして、これが家づくりにおいて荷重を支える材として最も適した材なのです。粘りがあり横架材に適しているのです。古民家の構造上の小屋組の多くが松が使われ天井板にも6ミリ厚の天井もあります。

2階建てには1階の天井と2階の床を兼用とした踏み天井にもよく見ることができます。幅も1m幅は普通にあります。今ではこんな日本材は廃棄処分されています。

古民家に使われてる松梁からは節の所から樹脂が未だに出ているもんです。よく木は死んでると理解されているもんです。ある意味間違いではないともいえます。しかし、反面生きてるからこそ樹種は樹脂を出す事で私たちに生きてることを訴えてる気がしてなりません。

家の造りは今は千差万別とも言える。樹種によっては松材なんだけど

投稿者プロフィール

井上 静夫
井上建築 代表
一般社団法人福岡県古民家再生協会 代表
資格: 二級建築士、危険度判定士、伝統資財施工士、古民家鑑定士1級
経歴: 小・中学校卒業後、大工修行に入り6年後独立する
座右の銘: 継続は力なり
尊敬する人: 宮大工の西岡常一棟梁
尊敬する理由: 大工としての心意気が好きだから
特技: 剣道
category:建築知識,暮らしの知恵,木材,雑学  |    |  2021.03.26

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