国産材と外材の違いは?

ウッドショックといわれて建築業界は思うように進んでない状態です。木だけではなく設備機器もままならず工期も遅れがち、そんな話を耳にします。最近よくみるのが大型トラックに更に後部にけん引して杉材を運ぶ様子を目にします。せっかく伐り出した材が自然乾燥ではなく機械による強制乾燥にされたらと心配になります。

木の特性は自然乾燥させると強度が増すものですが強制乾燥した材は強度が下がる一方なのです。木は植林して一代では建築材として使えないものです。せっかく伐りだした木が一瞬で強制乾燥するのは植林した先代に申し訳ない気がします。

気球上で育った木は外材が悪いと断言はしないにしてもやはり地域で育った木は地域で使うのが良い気がしませんか? 先人たちは家造りは地域材でつくってきました。

日本は木の保有国です。 ウッドショックにより気付かされたようにも思うのですが、ここらで国産材に目を向けてみては如何でしょうか

投稿者プロフィール

井上 静夫
井上建築 代表
一般社団法人福岡県古民家再生協会 代表
資格: 二級建築士、危険度判定士、伝統資財施工士、古民家鑑定士1級
経歴: 小・中学校卒業後、大工修行に入り6年後独立する
座右の銘: 継続は力なり
尊敬する人: 宮大工の西岡常一棟梁
尊敬する理由: 大工としての心意気が好きだから
特技: 剣道
category:建築知識,文化・伝統,暮らしの知恵,木材,環境  |    |  2021.12.03

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